Webマーケティング

【書評&要約】沈黙のWebマーケティングは超良本だった!

沈黙のWebマーケティング
沈黙のWebマーケティング —Webマーケッター ボーンの逆襲

今回は、沈黙のWebマーケティングに関する、「要約」と「書評」をまとめました。

ウェブに関係することを何か始めた人、WEBマーケティングの基礎を知りたい人、SEOとは何なのかを知りたい人。

このような読者の方は、2023年に『沈黙のWebマーケティング』を読んでみることをおすすめします。

『沈黙のWebマーケティング』では、実用的なWebマーケティングの基礎知識を、初心者でもわかるように基本的なところを解説してくれています。

本記事では、本書について要約と書評をまとめていきます。

それでは、早速見ていきましょう。

参考記事Webマーケティングの書籍3選でも、もちろん沈黙のWebマーケティングを選出しています。

沈黙のWebマーケティングの構成や目次など

まずは、『沈黙のWebマーケティング』について簡単な情報をまとめました。

沈黙のWebマーケティングについて

  • 書名:沈黙のWebマーケティング
  • 著者:松尾茂起(京都のWebチーム「ウェブライダー」の代表、またWebコンテンツのプロデュースやWebマーケティング支援を行なっている)、上野/高史(デザイン)
  • 単行本:496ページ
  • 出版月:2015/1/30
  • 出版社:エムディエヌコーポレーション
  • 定価:本体2,200円

沈黙のWebマーケティングの目次

EPISODE 01:夜明けのSEOペナルティ解除
EPISODE 02:偽りと本質のWebデザイン
EPISODE 03:ウェブライティングは二度輝く
EPISODE 04:逆襲SWOT分析
EPISODE 05:コンテンツSEOの誘惑
EPISODE 06:コンテンツマーケティングの攻防戦
EPISODE 07:真実のソーシャルメディア運用
EPISODE 08:G戦場レンタルサーバー
EPISODE 09:さらばボーン! 沈黙の彼方に!
炎の中の真実 〜EPILOGUE〜

内容はストーリー仕立てになっているので、漫画感覚で読むことができ、飽きずに最後まで読むことができると思います。

難しそうな単語も、わかりやすく解説してくれているのでエピソードと一緒に頭に残りやすくて良いですね。

沈黙のWebマーケティングの要約まとめ

沈黙のWebマーケティングの要約まとめ
沈黙のWebマーケティング —Webマーケッター ボーンの逆襲

それでは、『沈黙のWebマーケティング』の要約をみてみましょう。

Webマーケティングで重要なこと

  1. ユーザーが知りたい内容や情報に合ったコンテンツを作ること
  2. ユーザーにとって他にない、独自のコンテンツを作ること
  3. SNSなどのソーシャルメディアでシェアされるようなコンテンツを作ること

それぞれ見ていきましょう。

1. ユーザーが知りたい内容や情報に合ったコンテンツを作る

マズローの欲求五段階説における「所属と愛の欲求」、「承認欲求(自己顕示欲)」を意識する

マズローの5段階欲求をご存知でしょうか。

人間の欲求には5段階あり、人間の欲求は、下位(下にあるモノの方が満たされやすいモノ)の欲求が満たされると、その段階が上へ上がっていくと言うものです。

この人間の欲求に基づいて、コンテンツを作ることが重要であるといっています。私も新卒でWebマーケティング業界に就職した時、初めて学んだのがこれです。

「マズローの欲求五段階説」

  1. 「生理的欲求」:生命維持のために食べたい、飲みたい、眠りたいなどの根源的な欲求
  2. 「安全の欲求」:安全な環境にいたい、経済的に安定していたい、良い健康状態の維持をしたい
  3. 「社会的欲求」:家族や集団を作りどこかに所属していると言う満足感を得たい
  4. 「承認の欲求」:自分が集団から存在価値を認めてもらい尊重されたい
  5. 「自己実現の欲求」:自分の持つ能力や可能性を最大限に発揮したい

これらの5段階欲求の中でも、「社会的な欲求」と「承認の欲求」が何よりも重要な要素です。

これらが満たされると言うことは、後ほど説明するシェアされるコンテンツを作るという、最良のコンテンツマーケティング戦略にも繋がってくるからです。

日本人の場合も特にそうですが、「社会的に集団から孤立したくない、他人と同じような環境にいたい」と言う感情は誰しもが持っているもので、この共感されたいと言う感情がSNSでのシェアや友人とのコンテンツ共有のきっかけになると考えられます。

このように、他人にエモーショナルな感情を植え付けたり、感情に訴えかけるような良質なコンテンツであれば、自然と他人に共有したり、同じ共感を得たいという承認欲求を刺激することもできるのです。

2. ユーザーにとって他にない、独自のコンテンツを作ること

USP(独自の強み)を持つこと

マーケティング用語でUSP(ユニーク・セリング・プロポジション:Unique selling proposition)という言葉がありますが、つまりは簡単にいうと、「独自の強みを持つ」ということが重要です。

価格の安さ、コンテンツの品質、その特徴的なサービスなど、他の競合にはなく自分だけが提供する価値を見出すことで、効果的なプロモーションができるというものです。

この概念は、アメリカの広告業界で有名な方である「ロッサー・リーブス」によってまとめたもので、このUSPの基準というものを以下のように定めています。

  1. 広告は顧客への「提案」であること:言葉を並べるだけや宣伝の文句だけではなく「この商品を買うと、〜のような利益を手にする」と伝えるべきである。
  2. その提案は「独自」のものであること:他の競合が同じ提案をできないような、あるいはしないようなものにすべきである。
  3. その提案は「強力」なものであること:大衆を動かすような強力な提案にすべきである。

他と似たようなコンテンツや内容だと、読者からも認識されずにそのコンテンツの際立って良い点が見えなくなってしまうからです。

このUSPは前項の感情に訴えかけるということにもつながっていますが、ユーザーが新しく、ユニークな内容に出会った時に、そのコンテンツは良いものであるということが認識されて、ユーザーにとって記憶に残りやすくまたSNSでのシェアもされやすいコンテンツになるのです。

日々の仕事や恋愛にも活かせる考え方なので、このUSPを持っているということを意識するのはとても重要なことです。

3. SNSなどのソーシャルメディアでシェアされるようなコンテンツを作ること

これはシンプルで、ソーシャルメディアで影響力を持つことが重要である、ということです。

いまのコンテンツはいかにそれが良いものであっても、拡散されたり共有されたりしなければ意味がありません。

ツイッターやFacebookでは、影響力を持っていれば、自分のコンテンツは自ずと拡散されて、自分自身の発信として影響力を発揮することができます。

Twitterについても以下のように述べられています。

  1. Twitterはコンテンツが命
  2. まずは聞き役に徹すること
  3. 自分の声が届くフォロワーが鍵になること

ブログもTwitterも同じようなことが言えますが、コンテンツが重要であるということです。SNSマーケティングでは、良い記事やコメントであれば情報が広く拡散される特徴があるからです。

そして、聞き役に徹するというのは、フォロワーが少ないうちは、インフルエンサーの発信などを見てどのようなことに注目しているのか、またどのような発信が多くのフォロワーに指示されているのかを注視することが大切だと思います。

ソーシャルメディアでまだ影響力を持っていない人は、まずその影響力を強化することが重要ということですね。

沈黙のWebマーケティングの書評

沈黙のWebマーケティングの書評
沈黙のWebマーケティング —Webマーケッター ボーンの逆襲

次に、「沈黙のWebマーケティング」の書評をご紹介していきたいと思います。

まず何よりも感じたのは、Webマーケティングの基礎について分かり易すぎるくらいわかりやすくまとめられているということです。

SEOから、感情に訴えかけるマーケティングの考え方、SNSでの発信の重要性など。Webマーケティングの入り口から出口までを網羅している印象でした。

「そもそもターゲットを深く分析したことがなかった」「コンテンツをどのような視点で作るべきか」「SNSの運用方法」など具体的に知りたかった人には、ウェブマーケティングの手法が全体的に理解することができるのではないでしょうか。

また、ストーリーが面白いことも読んでいて良かったことです。

沈黙のWebマーケティングの人物相関図
沈黙のWebマーケティング —Webマーケッター ボーンの逆襲

こんな感じでイカツイ主人公を取り囲むユニークなキャラクター達がいて、そのキャラクターがウェブマーケティングを学んでいくという構造になっているので、とても読みやすかったのが印象的です。

文章だけではなく、吹き出しやもちろん漫画風になっているので、活字ばかりの本が苦手な人にはうってつけの本だと思います。

まとめ:沈黙のWebマーケティングは「ウェブマーケの基礎」が学べる

沈黙のWebマーケティングは、「ウェブマーケティングの基礎」を学ぶのに本当に良い入門編であると思いました。

私自身はIT企業出身者ということもあり、既知の内容もありましたが、だからこそ本書が「読みやすくてわかりやすい」本であったと客観的におすすめできます。

もし会社でWebマーケティングを広告代理店に頼んでいるような方は、初めにこういった基礎本を見てみると良いですよ。

ぜひ一度読んで見ることをオススメします!

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