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ステルス広告(ステマ)じゃない?知らないと損な広告の世界

ステルス広告(ステマ)じゃない?知らないと損な広告の世界

「ステマ」つまりステルスマーケティングという言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

ステルスマーケティングとは、商品を買ってくれる人(消費者)に対して、広告であると明確に伝えないで宣伝を行うことを指します。具体的には、ある商品のクチコミを有名インフルエンサーや人気モデルに対価を支払って良い評価やクチコミを発信してもらうなどの事例があります。

このようなステルスマーケティングは悪質な手法のことを指していますが、もしステマでなくても今この記事を見てくださっている貴方ももしかしたら、「広告であると気付かないうちに商品を買っている」かもしれません。

今回は、ステルスマーケティング(ステマ)ではないけれども、普段目にしている情報の中で広告枠であるものを、2023年の事例を中心にご紹介していきます。

関連記事:企業広告の闇について、Webマーケティングを広告代理店に任せるべきでないということを、記事でも真剣に解説しています。

ステルス広告とは

ステルス広告(ステルスマーケティング)とは、広告主から宣伝を依頼されているのにも関わらず、あたかも一般的な消費者の意見であるかのように良い口コミや評判を言うことです。これは金銭のやり取りに関わらず、企業と宣伝者が合意したプロモーションであればステマとされます。

最近では、有名Youtuberである「てんちむ」さんが、豊胸手術を隠してバストアップの商材を宣伝していたことが問題になった。

このように、インターネットのPRでは、広告宣伝なのか、それとも本当の個人的な意見なのか、ということを明確に切り分けることが重要です。そうでない場合は、ステルス機のように隠れてプロモーションを行うことは批判の対象にされます。

そしてこれは、ペニーオークション詐欺事件のような訴訟にまで発展するケースもあるため、ただの炎上や知らなかったでは済まされない問題に発展する可能性があるのです。

ステルスマーケティングではないけれども広告枠のもの(あなたは何個知っていますか?)

ステルスマーケティングではないけれども広告枠のもの

1. Google広告

Google広告はみなさんが一番馴染みのある広告ですので、ほとんどの方はご存知かと思います。しかし、実際にどこからどこまでがGoogle広告枠かご存知でしょうか。「りんご 通販」で検索した時に、下の画面で広告枠はどこからどこまででしょうか。

ステルスマーケティングでない広告①Google広告

広告枠は、一番下の楽天市場のサイト以外、全てGoogleの広告枠です。

一番上のタイル状で複数並んでいる枠が、Googleショッピング広告というもので、各メーカーやブランドが広告を出したものが横並びに表示される形式です。今回の「りんご 通販」のように同じりんごでも複数のブランドや比較対象がある通販などで、このようなGoogleショッピング広告は出稿されています。

 

横並びのGoogleショッピング広告の下にある、上の画面で3つあるサイトもGoogle広告です。このGoogle広告は「検索連動型広告」や「リスティング広告」、「GoogleAdwords」などの名称がいくつもありますが、現在は「Google広告」で統一されています。下図のように、サイトURLの左側に「広告」としっかりと明記されているのでもちろんステルス広告などではないのですが、中々気付かない場合もあるのではないでしょうか。

ちなみに、検索結果画面のページ一番下にも同じようにGoogle広告がいくつか出てくることがあるので、1ページで大体3〜5個ほどのサイトや記事がGoogle広告による広告枠ということで、意外と広告枠が多いということに気がつくのではないでしょうか。

このように、Google広告はWebの広告の中でも最も有名なもので、利用規約などに基づいた正規の広告です。

2. Yahoo!広告

Yahoo!でも同様にYahoo!広告を出すことができ、Yahoo!検索広告や、Yahoo!ディスプレイ広告と呼ばれたりします。

Yahoo!検索の場合も同様に、検索結果画面の上の方に出てくる検索結果は広告枠です。下の図では、サイトの左側にある「広告」となっているところが全て広告枠となっているので、やはり広告枠がかなりの領域をとっていることがわかります。

ステルスマーケティングでない広告②ヤフー広告

ちなみに、Yahoo!検索はGoogleの検索アルゴリズムを使っているのをご存知でしょうか。2010年にGoogleがYahoo!に検索アルゴリズムのライセンス提供をしたため、検索結果画面はGoogleとYahoo!は近い結果になります。しかし、広告枠への入札が異なるなど厳密には表示のロジックは異なるため、GoogleとYahoo!の検索結果は全く同じになることはほぼないと言っていいでしょう。

3. Facebook広告、ツイッター広告

こちらもほとんどの方が知っているかと思いますが、Facebook広告と、ツイッター広告があり、どちらもFacebookとツイッターのタイムライン上に表示されます。表示している広告には、必ず「広告」や「プロモーション」の表記があるので、こちらもステルス広告などではないですが、普段閲覧しているメディアやツイートなどの情報や、事前の登録内容などに基づいて、個人個人にカスタマイズされた広告が表示されています。

Facebook広告、ツイッター広告

4. YouTube広告

YouTubeの場合、明確に課金をすることで広告をなくすことができるなどの機能があるため、一番意識される方が多い媒体かと思います。通常の動画再生中にインターラプトしてくる広告はもちろんのこと、YouTubeトップ画面や、YouTubeで何か探したい動画の検索結果画面の一番上にも広告枠としてYouTube広告があります。YouTubeではさまざまな広告形態があるため、普段の動画閲覧中の広告だけではない、ということは意外と知らない方もいたのではないでしょうか。

YouTube広告

5. 楽天ショッピング広告

楽天ショッピング広告は、知らない方も多いのではないでしょうか。楽天ショッピング広告では、探したい商品を検索した際の一番上(PRと記載があるもの)や、その検索結果での商品一覧の中に紛れ込んでいるタイプのものがあります。

また商品をクリックした後の商品詳細ページの下に出てくる「この商品に関連する商品」という形でリストアップされたものも、実は広告枠でのプロモーションによって表示されたものです。

これらが広告だからといって悪い商品では決してありません。しかし、どれがプロモーションによるものなのか、しっかりと見極めてから商品を選びたいですよね。

6. Yahoo!ショッピング広告

Yahoo!ショッピングを普段使われている方は、広告枠を知って普段利用されていますか?Yahoo!ショッピング内でも当然ディスプレイ広告枠が存在しています。一番わかりやすいのはトップ画面の上に出てくるキャンペーン形式のものですね。

Yahoo!ショッピング広告

次はかなり気づきづらいのですが、下図のように商品を検索した際の検索結果画面のトップと、閲覧中に紛れ込んでいるものがあります。これらは「ストアのイチオシ」という表記で書かれているものですが、広告枠でのプロモーション商品です。

Yahoo!ショッピング広告のストアのイチオシ

同じ広告枠でも、必ずしも「広告」「プロモーション」という表記になっていないものもあるのでよく見てみないとわかりづらいのではないかなと思います。

まとめ:ステルス広告(ステルスマーケティング)ではないが気づきにくい広告もある

いかがでしたでしょうか、ステルス広告(ステルスマーケティング)ではない広告枠で、ほとんど知っていたという方もいれば意外と知らなかったという方もいたのではないでしょうか。

普段のショッピングの中で、自分で探して選んでいるのか、またはプロモーションによるものなのか、を把握した上で自分の欲しい商品を見極めていきたいですよね!

その他、Webマーケティングに関わっていると必ず耳にする、マーケ業界で頻出のWebマーケ専門用語などもチェックしてみてくださいね。

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