SEO対策で重要なキーワードの入れ方を知りたいですか?このようなテーマの記事を探そうとした、読者の方の判断は正しいです。
なぜなら、ブログやWebサイトを検索結果画面の上位に押し込むためには、記事コンテンツ内の最適な場所にSEOキーワードを配置することが大切だからです。
Googleは、ブログ記事がどういった内容で書かれているのかという第一次の情報を、キーワードから読み取っています。記事コンテンツがインデックス登録され、検索結果に表示されて、上位にランクインする、これら全ての段階でキーワードが関係していると考えてください。
SEOでのキーワードに関しては、様々な意見や考え方があるのは理解しています。本記事では、大手企業へSEOコンサルティングをしてきた私自身の経験と、業界の有識者たちの見解を基に、キーワードをどこに入れるべきかという2023年最新の知見をお伝えしていきます。
1ページ内にキーワード数はどれくらい入れるべきか?
まず初めに考えるのは、一つの記事コンテンツの中にどれくらいのキーワード数が必要かということです。それは、記事内で使用したいメインキーワードと、それに関連するキーワードがどれだけ関係があるかによって異なります。関係のないキーワードを使うのはほぼ無意味です。
結論から言うと、使うべきキーワード数は目安として10個程度です。SEOに関する専門家は、最大で15〜20であると言います。しかし前述したように、確実に10個使わなければいけないという制約はなく、あくまでも目安であると考えてください。
10個のキーワードには大きく3つの種類として分類することができ、それは以下のとおりです。
- メインキーワード(ターゲットキーワード)
- サブキーワード(関連キーワード)
- ロングテールキーワード
まずは、メインキーワードを一つに絞ることから考えていきます。例えば本記事では「SEO」です。メインキーワードは、まさしく記事コンテンツのメイントピックとなるキーワードであり、例外なく唯一つのキーワードです。なぜなら、別のキーワードを同じ記事内で書くことはSEOに良くないからですね。
次に、サブキーワードとは、メインキーワードに関連するキーワードのことです。主要なキーワードを補完する役割があり、本記事では「SEO キーワード」などがそれに当たります。このサブキーワードは複数入れても大丈夫ですが、1〜3個ほどが適切です。
そして3つ目のロングテールキーワードが、キーワード選定で最も重要なポイントです。ロングテールキーワードとは、通常3語以上のキーワードを指し、共起語とも言われます。メインとサブそれぞれのキーワードの表記違いのものや、言葉を言い換えたものなどを使い、それらを組み合わせたものです。キーワードから派生して共起されるもので、関連性が高いほど良いです。
記事全体に入れるべきキーワード数の結論
記事に含まれている文字数によっても異なりますが、10個を超えることがないようにしましょう。SEOではキーワード数は多すぎても少なすぎても良くない、ということに注意してください。また、SEOでよく言われるキーワードの出現率やキーワード自体の語数は関係ありません。
しかし、キーワードそのものの数自体を重視すれば良いというわけではありません。SEOのためにキーワードを不自然に置くことや、文脈が通らない場合にも使うことはタブーです。必要なコンテンツを作成している時に、関連キーワードが自然に使われている状態が理想です。そうでない場合、Googleからスパム扱いを受けることになるでしょう。
SEO対策に最適なキーワードの入れ方【7ルール】
SEOに最適化させるために、記事内にキーワードを置く箇所としてベストな場所はどこでしょうか?キーワードの入れ方は、選び方と同じくらい重要で、なおかつ難しいことです。ここから紹介するのは、GoogleのSEOガイドラインや、最前線のブロガーの意見を反映させた、基本的なアプローチであると考えてください。以降の項目通りにキーワードを配置すれば、複雑なマニュアルにあるようなSEOを行うよりもはるかに効果があるでしょう。
1. タイトルタグ(H1タグ)にキーワードを入れる
絶対に欠かせないのが、タイトルにメインキーワード及びサブキーワードを入れることです。
Googleのクロールロボットは、上から順番に記事コンテンツを読み取っていくと聞いたことがありませんか?一番上にキーワードがあることは、記事全体のトピックを伝える上で重要です。
また、タイトルタグとH1タグの記載を分けることは、SEOにはほぼ影響しません。WordPressを使っている場合はタイトルタグとH1タグが一緒になりますが、もし別に分けたい場合は、All in One SEOというプラグインを使って分けましょう。
キーワードを入れるコツ
タイトルに入れるキーワードは、ターゲットとするキーワードを一つだけに絞りましょう。複数入れてしまうと、どのキーワードに関して書かれた記事であるかをGoogleが判断しづらくなるからです。
2. メタディスクリプションにキーワードを使用する
メタディスクリプションにキーワードを入れることは最も基本的なSEO戦略の一つですが、多くの有名なブロガーが、あまり意味がないものであると主張しています。しかし、実際にはそれは間違いであり、ここにキーワードを追加することはかなり重要なことです。
メタディスクリプションとは、記事内容を120文字程度で要約して記載されたものです。具体的に、検索結果画面上では以下のような見え方で表示されます。
メタディスクリプションには、記事コンテンツを要約した情報を盛り込むことができるため、Googleだけでなくユーザーにとっても記事を理解する助けになります。さらに、これは記事にプラスアルファの要素として、メインキーワードを検索結果画面に再登場させる意味合いもあります。
さらに、上図から分かるように、検索したキーワードが太字で表示されるため、ユーザーの視認性も良くなるという効果もあります。
WordPressでは、先程と同様にAll in One SEOというプラグインを使えば簡単に設定することができ、その他のブログサービスでは特別に設定箇所が設けられています。
キーワードを入れるコツ
メタディスクリプションにキーワードを入れる場合には、狙っているキーワードをできるだけ前の方に、そしてメタ内に2〜3個ほどのキーワードを入れるようにしましょう。しかし、ここでも入れ過ぎは禁物です。また、メタキーワードに関しては、SEOにあまり関係ないとされているので、特段意識する必要はありません。
3. 見出し(H2、H3)にキーワードを挿入する
見出しは、まさに直前に書いている、上記のようなものを指しています。見出しの役割は、ある話題やテーマが切り替わる合図でもあるため、記事を細かく分解するのに役立ちます。
見出しにあるキーワードに沿って、その見出し内のコンテンツは構成されます。そのため、見出しは、記事内にある複数の文章の塊に付けられたタイトルのようなイメージとして機能しているのです。
SEOとして見出しを考えた時に、Googleはそれぞれの見出しにあるキーワードによって、記事コンテンツ内の小トピックの内容をおおまかに判断しています。そして、見出しは記事の中でも重要なものだと分かっているので、その中のキーワードは記事全体の評価にも関わるというわけです。
WordPressのブロックエディターを使っている場合の、実際の見出しの見え方は以下のとおりです。
通常SEOでは、見出しはH1〜H3に入れることが重要であると言われています。しかし、H1は複数設定することができないため、工夫すべきなのはH2またはH3タグになります。
まずH2タグでは、H1タグで入れた重要なメインキーワードを再挿入したり、H1タグで入れられなかったサブキーワードを盛り込む事が有効です。しかし、タイトルと同じ用に、長過ぎることは問題です。キーワードを多く入れすぎたり、無意味に使用するのは避けましょう。
そしてH3タグでは、サブキーワードやロングテールキーワードを入れるようにしましょう。ですが、H3の場合はH2の時ほど意識してキーワードを入れる必要はありません。H3タグは、あくまでもH2の内容をセクションとして区切るという役割で使うためです。目的が異なるため、不用意に盛り込みすぎないように注意しましょう。
キーワードを入れるコツ
H4タグ以降は、SEOにあまり影響しないと考えて大丈夫です。あまりにも記事コンテンツが長い場合でなければ、GoogleはH2タグとH3タグだけで、十分に記事の内容を把握できるからです。無理に入れようとするほうが逆効果であると覚えておきましょう。
4. 画像内のAltタグにキーワードを追加設定する
ブログに載せた画像がもし読者のWebページ上で表示されていなかったらどうしますか?このようなことは、利用しているWeb環境やブラウザなどによって、実際に起こりうることです。そういった場合に、画像内に代替(alt)タグを設定しておくことが有効です。
画像のaltタグは、追加した画像がどういった内容のものなのかを伝える重要な補足情報です。もしそれが何を意図して表示しているのかが伝わらなかった場合、その画像は無意味に掲載されたのと同じことになります。
WordPressでaltタグにSEOキーワードを設定する箇所は以下のとおりです。無料ブログの場合は、alt属性タグの設定箇所が機能としてない場合もあります。
上図のように、WordPressのメディアライブラリから画像を選択して、「代替テキスト」という項目に入力します。また、投稿内のテキストエディタやブロックエディター上でも画像alt設定を行うこともできます。
altタグで入力するキーワードは、画像と関連する内容を入れるのがSEOとしては良いとされています。上記の画像で言えば、ロングテールキーワードの話をしている時に、「大好きな愛猫」という可愛いaltテキストは適切ではありませんよね。
また言語については、URLと違い、altタグの場合は日本語でもGoogleに読み取ってもらえるため、あえて英語に翻訳して入れる必要はありません。さらに文字数や語数に関して言えば、短いほど分かりやすいという理由で推奨されています。
キーワードを入れるコツ
画像の内容を、記事コンテンツと関連性が高い文言で、端的に要約しましょう。読者目線でSEOキーワードを入力し、意味が違うものや関係がないものは入れるのを控えるようにしましょう。
5. アンカーテキストリンクとURLにキーワードを入れる
記事コンテンツ内に、外部へのリンクやブログ内の別の関連記事へのリンクを付ける時、リンクさせるために付けるキーワードも意識する必要があります。ちなみにアンカーテキストリンクとは、リンクさせるために使うテキストのことですよね。
このアンカーテキスト内には、記事では狙っていないけれども重要なキーワードを入れましょう。そうすれば、記事内で説明しきれなかったような情報を、リンク先にあるページから見つけることができると読者の方に伝えることができます。
その時に注意するのは、アンカーテキスト内に、ターゲットとしているサブキーワードやロングテールキーワードを入れないようにすることです。記事内でそのキーワードについて書いているのに、外の情報にリンクすると、Googleと読者の両方を混乱させます。
また、URL内にもキーワードを使いましょう。記事ごとに付けられるURLは、パーマリンクとも言われています。記事自体のURLとして直接入力されるため、その記事が何について書かれているかを伝える役割があるのです。
このURLに含めるキーワードの数は、URLごとに1〜2個であると言われています。また画像altタグと同様に、URL全体の語数は短ければ短いほど良いとされていて、メインキーワードを含んだ5語ほどで構成するのが良いです。
ただし一点注意が必要です。すでに投稿した記事URLを変更したり修正するのは絶対にやめましょう。キーワードに関する多くの調査では、URLを変更することで、今までのランク評価が全て帳消しになるという研究結果が出ています。URLを変更する場合は、リダイレクトすればページランクは損失しないとされています。
キーワードを入れるコツ
SEOキーワードをURLに含める場合は、言語は日本語ではなく英語で入力しましょう。また、言葉と言葉の間は「-(ハイフン)」で区切りましょう。例えばSEOに関するキーワードの記事であれば、「/seo-keywords/」というようになります。
6. 最初と最後の方の位置でキーワードを使う
記事の初めに何が書かれているかによって、その後の記事が読まれるかどうかが決まると言っても過言ではありません。その中に、自分が検索したキーワードがもし入っていなかったら、読者の方は不安になって記事から去ってしまうかもしれません。
記事が読み続けられたかどうかが分かる、Googleアナリティクスの指標でもある平均読了率はSEOにおいて重要な要素の一つです。Googleがこの読了率を計測しているという確証はないですが、もし早くに離脱してしまうと、少なくとも最後まで読まれた時に別の記事を読んでくれるというチャンスを失います。
だからこそ、記事の最初の方に、狙ったキーワードを置くようにしてください。キーワードを配置する位置は、最初の一文か、最初の段落内のどちらかの箇所です。そして、サブキーワードはそれ以降の1000文字以内のところにも使うようにしましょう。こういったキーワードの順番がとても重要です。
記事の最初の方で使うキーワードの順番は、以下のような草木の根っこからイメージしてみてください。
根から栄養が葉っぱに行き渡ると同じ用に、Googleは先に根幹となるキーワードを見つけ、その後にロングテールのような細かなキーワードへと遷移していきます。この上から下に進む流れに逆らわないように、メインキーワードを記事の最重要な位置に配置し、その後に枝葉となるキーワードを追加していくのです。
また、記事内の最後の方にもキーワードを追加するのを忘れないようにしましょう。まとめに近い意味があるラストは、読者にとっても記事コンテンツを再確認する場所でもあるからです。
キーワードを入れるコツ
記事の文頭と文末にメインキーワードを入れることが、SEOでは基本です。どんな話かが分からないスタートと、終わりで結末が理解できない話ほどつまらない物語はありません。
7. 記事本文にキーワードを埋め込む
SEOでキーワードを入れることは分かりました、でも記事内に自然に入れ込む方法はありますか?このような疑問をお持ちの方は多いはずです。読者にとって最も違和感を感じる瞬間は、無闇やたらに同じような言葉が使われているときです。
そのような時、ユーザーにブログ記事が嫌煙されるだけでなく、Googleからも悪い評価がくだされることは間違いありません。それでは、実際にどのようにして不自然でない形でキーワードを埋めていけばよいのでしょうか。
実際に無関係なキーワードを使用した不自然な例と、自然なキーワードの使用例を見てみましょう。
不自然なキーワードの使用例
まずは、キーワード選定で決めたものが「ブラジル産コーヒー」だったとします。この場合に避けるべきキーワードの使い方を見てみましょう。
「私はブラジル産コーヒーが大好きです。ブラジルのコーヒーは味が良く、ブラジル産だからこそのコーヒーのコクがあります。コーヒーはブラジル産のものに限るので、コーヒーを買うならブラジル産の豆がおすすめです!」
何回ブラジルとコーヒーを言ったのか分かりませんが、明らかにキーワードを入れ替えたものや語順をただ変更したもので構成していることが分かります。ここまで不自然な使い方は稀かもしれませんが、意図せずやってしまわないように注意しましょう。
自然なキーワードの使用例
続いて、先程の悪い例で説明したキーワードを、自然に入れ込んで使っている例を示します。
「私はブラジル産のコーヒーが大好きです。ブラジルなどの南米が産地のコーヒーは味やコクが良く、豆を買うならおすすめです!」
句点で区切られた一つの文章の中に、ターゲットとしているそれぞれのキーワードが重複しないように混ざっているのが分かるでしょうか。このように、文章が読みやすい、基本的な文法と文構造に配慮した使い方をしましょう。
キーワードの多すぎや入れすぎに注意
最後の注意点として、キーワードを多く入れすぎることは避けましょう。キーワードが多すぎることは、ユーザーの視認性や記事読解を妨げるだけでなく、コンテンツ内の文脈が伝わりづらくなります。
キーワードの出現率5%という神話
記事内にあるキーワードの出現率は5%が適切である、というSEOに関してよく耳にする一説がありますが、これは厳密には正しくありません。こういったキーワードの密度にはルールがないとされていて、より重要なのは出現頻度です。
極端な例ですが、記事冒頭の「はじめに」の章で、SEOキーワードを10回も使用して、他では使わないとしたらどうでしょうか。それだけで本文で使うべきキーワード数を使ってしまっていますが、データとして見えるのは5%になるでしょう。
大切なのは、ある一定の語数(500語〜1000語ほど)に一回のペースでキーワードを挿入していくことです。無理に切り離して配置する必要はありませんが、その頻度を意識することは重要です。
ロングテールキーワードや共起語の数は?
ロングテールのキーワード及び共起ワードは、大体5個程度を使えば良いですが、できるだけ意味が異なるキーワードを選びましょう。
例えば、「ランニング シューズ」という主要キーワードを狙う場合は、「ランニング シューズ ブランド」「ランニング シューズ 種類」「ランニング シューズ 価格」など、意味合いの違うものを選別します。
このように共起語を上手く広げていくことで、コンテンツの奥行きも出てくるようになるのです。
まとめ:SEOキーワードの入れ方(2023年最新情報)
本記事で紹介した7つの方法をまとめます。
- 記事全体で使うメインキーワード、サブキーワード、ロングテールキーワードは合計で10個程度にする。
- タイトル(H1)タグ、H2、H3タグなど主要な見出しにキーワードを挿入する。
- メタディスクリプション、Altタグ、アンカーテキストリンク、ページURLにもキーワードを入れ込む。
- 記事の最初と最後の方にメインキーワードを使用する。
- 不自然にキーワードを追加しない。
- 記事全体に行き渡るように、本文にキーワードを散りばめる。
- キーワードは多すぎたり、入れ過ぎたりしないように注意する。
これらのことを意識すれば、SEOキーワードに関してもうプロフェッショナルになれたと言っても良いでしょう。今までは何となくSEO対策用に入れていたキーワードも、これからは戦略的なキーワード構築を目指しましょう。