
ソーシャルメディアに関するコンテンツを作成したいという時に、TwitterやInstagram、FacebookなどのSNSのロゴやアイコンをダウンロードして使いたいと思うことはよくあるでしょう。
そこでネット上で上がっているSNSアイコンを勝手に使ってしまっていませんか?もしも正しい使い方をしないと、規約違反になる危険性もあることに注意しましょう。SNSはブランドを守るために、シンボルマークであるロゴをとても大切にしているからです。
各SNSメディアでは、それぞれのSNSアイコンを一般ユーザーが使えるように公式にフリー(無料で)配布しているため、ロゴ自体を利用することは問題ではありません。ところが気をつけなければいけないことは、SNSは、ロゴやアイコンを使う上で守らなければいけないガイドライン(ルールや利用規約)も一緒に公開していることです。
本記事では、人気のある9つのSNSのロゴ・アイコン一覧を用意しました。SNSが一般に公開しているロゴ利用のガイドラインを正確に理解して、SNS公式のロゴ・アイコンデータを安全にダウンロードする方法を解説していきます。
SNSロゴを使用する前にガイドラインを守らなければいけない理由
もし誰かがSNSが正規に公表しているロゴやアイコンを使わないと、企業だけでなく個人としての信頼を失う可能性があります。
SNSロゴには明確な利用規約がある
なぜなら公式のロゴは会社のアイデンティティーであり、顔になるような重要なものだからです。例えば、TwitterではNGな例として以下のような使い方を挙げています。
ロゴを使う上でNGな例
このように、一見そこまで間違っていないように見える使い方でも、実際にはSNSが正式に公開しているガイドラインや利用規約を守れていないケースがよくあります。
SNS企業はブランドに年間1億円ほどを使っている
SNSのリーディングカンパニーはブランディングのための予算として、年間で1億円ほどのお金を使っているのを知っていましたか?私のようなマーケター、デザイナー、またこれらのチームを社内に作っています。
SNSブランドを守る目的は、企業のイメージを統一して、一貫性のある印象になるように維持することです。もしも万が一、Twitterのシンボルマークである「青い鳥」が誰かが適当に修正されていくうちに、丸揚げの鶏のようになっていたらどうしますか?
そういった勝手な改変でブランドイメージを損ねないようにするために、各SNSでは、アイコンやロゴがどのように使用されるべきか、また何がダメな使い方かといった厳格なルールを定めているのです。
企業がブランドを構築するのは本当に大変ですが、それと同時にブログやWebサイト運営者も、最新のバージョンになっているロゴを使う必要があるためその管理は難しくなります。
代表的なSNSのロゴ・アイコン
Facebookの公式ロゴとアイコン
Facebookのロゴは、象徴的なFの文字が長年使われているため有名です。一見そこまで変化していないように見えますが、実際には過去数年間でカラーリングや文字フォントなどがかなりアップデートされています。
特に文字は今までで一番やわらかい印象を持っていて、丸いデザインが特徴的です。過去の四角い枠や、濃い青ではなくなったことに注意してください。また使用する際の注意点は以下のとおりです。
Facebookアイコンの使い方のルール
- 「f」のロゴを使用すること。またFacebookのワードマークは使用しないこと
- 色や形などを改変しないでそのまま使うこと
- 「f」のアイコンの周りには十分なスペースを作ること
Facebookのロゴのダウンロードやガイドラインは記事後半にまとめています。
Twitterの公式ロゴとアイコン
Twitterのロゴは他のSNSロゴに比べて大幅な変更を行ってきました。最も大きな変化は、過去に使われていた「t」の文字アイコンを撤廃して、青い鳥のシンボルマークに統一したことです。
「t」だけでなく「Twitter」という文字もロゴやアイコンには使ってはいけません。更に、青い鳥のロゴに、面白おかしく喋っているようなアニメーションを付けたり、飛んでいるような疑似表現を追加したりすることもすべて禁止されています。
Twitterアイコンの使い方のルール
- ロゴの周りには十分な余白(アイコンから150%以上)を作ること
- ロゴを縮小したり拡大したりしないこと
- 青色か白色以外のロゴマークを使わないこと
Twitterロゴに関するその他のガイドラインとダウンロード方法は巻末を参照してください。
関連記事:Twitterのロゴのダウンロード方法やガイドラインに関して、より詳細な情報を記事にまとめていますのでこちらも参照ください。
LINEの公式ロゴとアイコン
まず初めに、LINEのロゴは原則として加工や変形は禁止されていて、ダウンロードしたロゴデータをそのまま使用することが必要であることに注意してください。
また、もしも利用する方が広告主であった場合には、LINE関連の媒体素材利用についてのガイドラインを別途参照してください。
LINEアイコンの使い方のルール
- LINEが提供しているアイコン・ロゴデータは基本的に変更は不可とされています
- 色の変更、書体やフォントの変更、文字間隔の変更、装飾や回転、視認性が低下する使い方、文中の使用、などこれらは原則禁止されています
- 最小サイズは20pxとなっています
- ロゴ周辺はアイソレーション(不可侵領域)という独立性を保つための領域が設定されています。ここには他のアイテムなど要素を追加できません。
- LINEアプリへのソーシャルリンクボタンとして使う場合は、専用のテキスト編集可能なデータを使いましょう
LINEのロゴデータは、基本原則に従って、一切そのまま使うことを推奨します。ダウンロード方法は記事後半を参照ください。
Instagramの公式ロゴとアイコン
Instagramの昔のロゴを覚えていますか?本物のカメラを表したようなカラフルなデザインで、Twitterと同じ用に実写のカメラ機のような印象でした。
しかし今では、他のSNSアイコンと同じように非常にシンプルなアイコンに統一され、イメージカラーも赤に一新されました。
Instagramアイコンの使い方のルール
- ロゴの周辺近くはスペースを作り、他のアイコンや文字を入れないこと
- 最小サイズは29pxで、それ以上に小さいロゴにしないこと
- 他のソーシャルメディアアイコンとは近くに置かないこと
- 色は黒か白が推奨ですが、単色であれば他の色も使用可能
- グリフアイコンを使う場合は、行動を促すフレーズであるコールトゥアクション(例:Instagramをフォローください)を一緒に組み合わせる必要があります
インスタのロゴの詳細なガイドラインとダウンロード方法は、記事の後半を参照ください。
YouTubeの公式ロゴとアイコン
YouTubeのロゴは、他のSNSに比べると、今までそこまで大きな変更はありませんでした。過去に一度あった大幅なイメージの変更は、ビデオマークを文字にかぶせたものから、文字と切り離した今のバージョンに変えたことです。
最も大きな特徴は、よく文字とビデオマークが一緒に使われているという点です。YouTubeという名前自体もブランドイメージとして強いため、アイコンと文字の並びも受け入れられています。
YouTubeのブランド戦略が成功した理由は、その真っ赤なビデオマークです。これはYouTubeだけでなく、他のビデオプラットフォームでもよく利用されているため、YouTubeがビデオに特化したブランドであると強く印象づける要因になりました。
YouTubeアイコンの使い方のルール
- どのような目的であれ、YouTubeブランドであるロゴとアイコンの使用には許可申請と承諾が必要です。
- ロゴのサイズは、デジタル上では最小で20dp、紙媒体では3.1mm以上にすること
- ロゴはダウンロードしたもののみ使用可能で、改変や編集、色変更、文字間隔の調整なども禁止
YouTubeはロゴ利用の前に、ブランド利用のリクエストが必要です。事前に左記のリンクから、英語で申請を上げる必要があります。ダウンロード素材とその方法は記事後半を参照ください。
TikTokの公式ロゴとアイコン
TikTokのロゴは、他のSNSにないユニークな3Dデザインが特徴的です。そのデザインは、世界中のクリエイター達の創造性を高めるように設計されました。
デザインのコンセプトは、アーティストが舞台ステージに立った時に、暗闇の中で照明を浴びる瞬間です。また複数のアイデアの中から、電磁波のように反響して見える今のデザインが採用されたのです。
TikTokのロゴ利用に関するガイドラインはなく、唯一参照できるものは広告ポリシーに関するガイドラインです。その他のダウンロード方法やアイコン周辺の空白スペースに関しては後述しています。
Pinterestの公式ロゴとアイコン
Pinterestのロゴアイコンがとてもユニークなのは、サービスローンチした10年以上前から、そのシンボルマークの形自体を変えていないことです。微妙な変化としては、他のSNSが採用している、直近のトレンドである明るいカラーリングにシフトしたことです。
Pinterestというワードマークは、Facebookと同様に企業のみが使えるものなので、利用は禁止されていることに注意してください。その他の留意事項は以下のとおりです。
Pinterestアイコンの使い方のルール
- Pinterestのロゴバッジのみ使用可能。Pinterestの文字は使えません
- ネット上で利用する場合はコールトゥアクション、紙面ではアカウントを表示します
- 枠線の追加や特殊効果を付けるなどは禁止されています
- 背景は「p」の文字と一緒でなければいけません
- コントラストが弱い色を使うことはできません
Pinterestロゴの使用は利用規約で非常に厳密に制限されています。ダウンロード方法など、詳しくは記事末尾を参照ください。
LinkedInの公式ロゴとアイコン
今まで使われてきたロゴは3色だったものから、特徴的な青色の1色に統一されました。また、「R」の商標もロゴの一部として表示することが必要です。
特に、このブランド変更は直近されたものであるため、古いデータを使っている場合は最新のバージョンにアップデートする必要があります。以下の要件にも留意しましょう。
LinkedInアイコンの使い方のルール
- ロゴと他のグラフィックとの間には、「i」の2xスペース分を最小限確保するようにしてください
- 文字色は青色、背景色は白色が推奨されています
- LinkedInのマークは、文字の変更、色変更、アイコンの削除や編集、追加作成は禁止されています
LinkedInは、「Linked」と「in」の利用で分離して使用することがあるため、ソーシャルリンク用アイコンとして使いたい場合には、巻末のブランドポリシーをしっかりと参照するようにしましょう。
はてなブックマークの公式ロゴとアイコン
はてなブックマークのロゴデータを利用する際は、Webサイトやブログ、新聞などの紙媒体で利用できる素材集が用意されています。
一般的な利用の場合はロゴを専用サイトページからダウンロードすることができますが、商用利用の場合は明確なガイドラインを守る必要があります。その場合は「cs@hatena.ne.jp」へ問い合わせましょう。
はてなブックマーク以外にも、コーポレートロゴ、ブログサービスロゴ、ソーシャルブックマーク用のロゴ、これら3種類が利用可能です。ダウンロード用リンクはこの後の章で参照ください。
SNSロゴ・アイコン一覧とダウンロード方法(公式ページまとめ)
SNSのロゴとアイコンをダウンロードできる公式ページをまとめています。以下のSNSロゴのダウンロード方法でご利用ください。もちろんこれらは完全フリー(無料)です。
- Facebookロゴ(アイコン)のダウンロード方法:Facebook公式のブランドリソースにアクセスし、「Logo and Icons Asset Pack」の「I have read and accept the guidelines for use」にチェックを入れて、「Download」をクリックしましょう。
- Twitterロゴ(アイコン)のダウンロード方法:ツイッター公式のブランドツールキットにアクセスし、「Twitter logo」の「Download」をクリックしましょう。
- LINEロゴ(アイコン)のダウンロード方法:LINE公式アプリアイコンの掲載サイトにサクセスし、「アプリアイコンのダウンロードデータ」から「AIデータ、PSDデータ、PNGデータ」のいずれかから選択しましょう。
- Instagramロゴ(アイコン)のダウンロード方法:Instagram公式のアイコンサイトにアクセスし、「Glyph Icon」のZipファイルをダウンロードしましょう。その他にも、IGTV用アイコンやスクリーンショットなども利用可能です。
- Youtubeロゴ(アイコン)のダウンロード方法:YouTube公式ブランドサイトにアクセスし、「YouTubeロゴ」から好きなトーンデザインのアイコンを選択してダウンロードしましょう。
- TikTokロゴ(アイコン)のダウンロード方法:残念ながら公式のダウンロードページはありません。しかし非公式ですが、SeeklogoというサイトのTikTokロゴのダウンロードページにアクセスし、高品質なベクター画像をダウンロードできます。
- Pinterestロゴ(アイコン)のダウンロード方法:Pinterest公式ロゴアセットにアクセスし、数十種類の中から任意のアイコンデザインをダウンロードすることができます。
- LinkedInロゴ(アイコン)のダウンロード方法:LinkedInのブランドロゴサイトにアクセスし、任意のアイコンを「Download logos」でダウンロードすることができます。
- はてなブックマークロゴ(アイコン)のダウンロード方法:はてなブックマークの素材集リンクにアクセスし、はてなサービスのアイコンをダウンロードしましょう。
各種SNSアイコンをダウンロードした後に、再度各SNSのガイドラインを確認することを推奨します。本記事で紹介しているすべてのSNSメディアは巨大IT企業であるため、利用規約などが厳しく決められている場合がほとんどだからです。
SNSのガイドラインや利用規約(ルール)まとめ
SNSにはそれぞれ遵守すべきガイドラインを設けています。本記事の説明以上に詳細な情報が必要な場合には、以下の本リソースを活用ください。
- Facebookのガイドライン
- Twitterのガイドライン
- LINEのガイドライン
- Instagramのガイドライン
- YouTubeのガイドライン(日本語対応)
- TikTokのガイドライン(ブランドインスピレーション)
- Pinterestのガイドライン(日本語対応)
- LinkedInのガイドライン(ブランドポリシー)
- はてなブックマークのガイドライン(素材集と別に問い合わせが必要)
SNSのロゴ・アイコン利用の際には、正規の公式ページからダウンロードすることだけでなく、正しい使い方をすることも重要です。利用規約に違反した場合にはアカウント停止などの措置もありうるので、リスクを避けて適切な利用を心がけましょう。
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