2021年になってから流星のごとく現れ、ものすごい勢いで急成長しているSNSアプリ「クラブハウス(Clubhouse)」。
クラブハウスを始めて、すでに数百万円以上も稼いでいる人や、一回のトークテーマだけで数十万円もの収入を得ているような人も出てくるようになりました。
そこで気になるのが、クラブハウスを使って稼げるのか?ということ。本記事では、いくつかの収益化(マネタイズ)に関する報告事例を元に、クラブハウスで収入を稼ぐための方法を2023年のやり方で完全解説していきます。
関連記事:クラブハウスのルーム検索や探し方など使い方の完全マニュアルもご参照ください。
Clubhouse(クラブハウス)は急成長SNSアプリ
クラブハウスは、2020年の春にリリースされた招待制のSNSアプリケーションで、当時は数千人しかユーザーがいない小規模なサービスから始まりました。それはFacebookが創業した当時、ハーバード大学のキャンパス内でしかユーザーがいなかった時のことを彷彿とさせます。
始まった当初、ディズニーのライオンキングがClubhouse上で音楽イベントを開催したのを知っていましたか?しかし驚くべきことにそのキャンペーン自体からあまり影響はなく(下図の左)、シリコンバレーの起業家であるイーロン・マスクがクラブハウスのユーザーになった時(下図の右)から、ユーザー数は急激に伸びて200万人にも到達しました。
トレンドになっているのはアメリカや中国だけでなく、特に日本でもユーザー数は50万人もいると推定されていて、空前のクラブハウスブームになっています。ユーザーは芸能人や有名人、インフルエンサーなど、各業界の著名人も多く参加するようになりました。
クラブハウスは完全な招待制で、誰かから招待を受けないと参加することができません。また、SNS機能では通常あるようなテキストでのやり取りはなく、あるルームで開催されるディスカッションに音声のみでコミュニケーションをとるだけの機能です。
現在、Clubhouseの創設者たちが、今後数ヶ月の間にプラットフォームで収益化できるようにするためのいくつかの重大な機能の展開を検討していると発表しました。果たしてClubhouseユーザーは、クラブハウスを副収入源として稼いでいくことができるようになるのでしょうか?
関連記事:裏ワザとして、2名の招待枠なしで招待する方法もありますので、まだ招待されていない人はすぐに始めましょう。
Clubhouse(クラブハウス)で収入を稼ぐ10の方法|収益化ポイント
クラブハウスで多くのフォロワーがいるかいないかに関わらず、閉鎖的な部屋や空間がある以上、そこで何かしらのビジネスや収入を得るための手段がたくさんあります。
Clubhouseは電話番号による認証が事前にされているため、お金を支払う相手への信頼性が高い状態から会話が始められるという点が、収益化(マネタイズ)しやすい最大の特徴です。
ここからは、日本または海外ですでに収益報告が上がっている事例を見ながら、誰でもクラブハウスで収入を稼ぐことができる10の方法を紹介していきます。
1. 投げ銭機能(CashAppとの連携)を使う
海外では、投げ銭機能を使って、一回のルーム開催で数万円もの金額を稼ぐことができた報告が後を絶ちません。
以下のように、実際にClubhouseとCashAppを連携することで、一回で400ドル(40,000円程)を稼いだというケースがありました。他にも数十万円規模で収入を得たという報告もあります。
たとえインフルエンサーでなくても、単に美男美女であるという理由や、面白いユニークなコンテンツを話すというだけで収益化できます。投げ銭があるメディアは、noteや、17LIVEなども有名ですが、クラブハウスにもエンタメ性があるため親和性があるからだと考えられます。
ちなみに、日本では投げ銭機能は未実装ですが、今後ユーザー数が増えればマネタイズ方法として導入されることは間違いないでしょう。
2. Clubhouseのトークルームへの参加を有料にする
Clubhouseの創業者たちは現在、トークルーム自体への参加費を収入として得られるようにする機能を作ることを検討しています。
Over the next few months, we plan to launch our first tests to allow creators to get paid directly—through features like tipping, tickets or subscriptions.
Clubhouseクリエイターへの投資
ここで彼らが言っていることは、ここ数ヶ月の間に、投げ銭のようなチップ制や、部屋への参加をチケットによる購入制にするというような機能を使えるようにするテストマーケティングを始めるということです。
この機能が実装されれば、有益な情報を発信しているようなルームでは収益化の形として、有料課金での参加形式に近々変わっていくと考えて間違いないでしょう。
3. 企業やインフルエンサーとのスポンサー契約を獲得する
自分がある程度のフォロワーがいたり、何か専門的な知識を持つプロフェッショナルであったりするような場合には、企業やインフルエンサーからスポンサー契約を獲得することで広告収入を得られます。
Clubhouseアプリ内でのスポンサー機能はありませんが、企業からの後援によるルーム開催などの収益化方法も可能でしょう。
クラブハウスは、イベントのパネルディスカッションのような形で、スピーカーとして部屋を作成することができます。そこにユーザーを集められ、視聴者に有益なコンテンツを発信できる場合は、宣伝活動をしたい企業にとっては最適なシチュエーションになるからです。
4. トーク内容の翻訳や議事メモの代筆をする
Clubhouseを日本で利用しているユーザーは日本人が多いですが、海外の方がスピーカーまたはリスナーになる場合も今後増えてきます。
そのようなときに、海外のマーケターを招いたイベント登壇の時のように、翻訳を行うことで部屋の主催者から報酬を受け取ることができるでしょう。
さらには、音声のみでしかコミュニケーションが取れないため、その部屋で話したことをメモや録音をして書き起こすことや、要約するなどの執筆ライティングによって収入を稼ぐこともできます。
ただし、クラブハウスを運営するAlpha Explorationの開示している利用規約で、参加しているスピーカー全員の同意を得ないで会話を記録することは禁止されているので注意しましょう。
5. オンラインサロンのメンバーシップ(Club機能)を作る
クラブハウスのClub(クラブ)機能をご存知でしょうか?Clubhouseには、Facebookグループと同じような、事前に招待したメンバーだけが参加することができるグループ機能があります。
このグループには、特定のトピックやテーマを設定することで、自分の好きなクラブに参加することができます。このクラブは非公開グループなので、参加者のみが見れるようになっています。
参加方法は簡単です。Top画面の左上の検索窓から「Explore」の中で、「Club」タブで気になるクラブを選択することですぐに参加することができます。テーマは「起業」や「副業」などの関心ごとに選べるのが特徴です。
稼ぐことを目的とする場合は、主催者になってクラブを作成することです。週に3回以上Clubhouse上で自分の番組をホストとして開催していれば、申請フォームからクラブ開設の申請をすることができます。
現状、このクラブへの定期的な参加費用を受け取ったり、サブスクリプションでの会費徴収を行ったりするなどの機能は実装されていませんが、いずれオンライサロン形式でクラブへの参加費を収益とすることができるようになるでしょう。
6. 音声コンテンツをパッケージング再販売する
Clubhouse内の誰かのトーク内容を自分が好きなときに聞けたら良いと思いませんか?実際にそれは有料で販売されることになるでしょう。
例えば、参加者の同意を元に、音声を録音したものや内容をテキストデータにしたものをまとめ、別のメディアやブログサイトなどで再度販売して収入を稼ぐ方法などがあります。
クラブハウスで話される内容の特徴は、招待されていないと利用できないことや、その場限りでのセッションであるということから、希少価値の高い音声コンテンツになるということです。
それらの情報を、Clubhouse以外の場所で入手したいと思う人はたくさんいるだろうと考えられます。
7. 自社サービスへの広告宣伝としてClubhouseを活用する
企業や個人として、Clubhouse外でメインとなるビジネスを持っている場合は、そのサービスの広告宣伝としてクラブハウスを活用することができます。
例えば、以下の例では、Clubhouse寄席というオンライン上での寄席を無料で公開することで、そこに参加した一般ユーザーに対してリアルな場での落語会を紹介するという流れを作った成功事例です。ルームには500人以上も参加し、大盛況となりました。
Clubhouseを使えば、自社商品やサービスの広告費は一切かからず無料で宣伝することができるのが最大のメリットです。プロモーションに困っている会社や個人にとって、費用をかけずに新たなユーザーを獲得する大きなチャンスになるはずです。
8. 投資家にプレゼンする(クラウドファンディング)
新たなアイデアがある起業家にとって、Clubhouseは資金調達のための大きなきっかけになります。
スタートアップを立ち上げたいと思う時には、個人投資家やVCに対して、自分のビジネス計画をピッチという短いプレゼンテーション形式で行います。実際に以下の例で、有名なベンチャーキャピタリストがピッチイベント「エンジェルナイト」をClubhouse上で開催しました。
今後は、一人の投資家からだけでなく、複数の人から資金を集める、クラウドファンディングも行われるようになるでしょう。
9. 自作の商品をClubhouse内で販売する
自作のプロダクトサービスやハンドメイド商品など、自身が作成した商品を持っている場合は、Clubhouseのroomを作って短時間で大きな利益を得られる可能性があります。
以下の例では、1つの商品を100万円で販売したという事例がありました。数時間のうちに一つのルームで商品を宣伝することで、一回限りの限定感からユーザーの購買意欲を高めたようです。
このように、Clubhouseでは他のメディアやサービスにいないような、独自のユーザーを集客することが可能な点が、商品の販売チャネルを探したい個人や企業にとって魅力的です。
またクローズドな場所であることを演出することができるので、ルームに参加したユーザーに対して、まるで画家の展覧会に招き入れられたような印象を与えることができるのです。
10. Clubhouse運用ノウハウをコンテンツとして販売する
ユニークな知見や専門的な知識をコンテンツにして収益化できるメディアと言えば、noteという無料のブログサービスが有名ですね。
Clubhouseという新たなSNSアカウントを運用したノウハウも、こういったnoteなどの電子コンテンツとして販売することができるでしょう。
例えば、Clubhouseアカウントのフォロワーの増やし方や、実際に自社商品を販売したノウハウ、またルームでスピーカーとしてプレゼンするプレゼンテーションスキルなどが考えられますね。
まとめ:Clubhouse(クラブハウス)の稼ぎ方10個をいくつか試そう
Clubhouseで収入を稼ぐためのヒントになったでしょうか?以下に収益の稼ぎ方やマネタイズポイントをまとめました。
- 投げ銭機能:ユニークなキャラクター性や有益な情報を発信できる自信がある人は、数カ月後に追加されると言われている投げ銭機能の実装を待ちましょう。
- トークルーム参加の有料チケット販売:トークルームの参加自体を有料チケット制にするものです。これも近々実装される予定です。
- 企業とのスポンサー契約:発信者として影響力がある場合は、企業からのスポンサー広告のオファーを受けられるでしょう。
- 翻訳や議事メモ:労働集約型ですが、誰かの会話内容を書き起こすことは価値のあるものです。利用規約の範囲内ですることに注意しましょう。
- サブスクのオンラインサロン形式:会員制のオンラインサロンに近い、クラブハウスのClub機能でグループを作った定額サブスクです。
- 会話内容のコンテンツ化:会話内容を音声や文字にまとめて再販することができます。
- 自社サービスへの広告宣伝:自社プロダクトや商品がある場合は、Clubhouseを広告塔として使いましょう。
- 投資家への資金調達プレゼンテーション:野心のある起業家は新しいチャンスです。
- 自分で作った商品の販売:自分で商品を持っている場合、それをルーム内限定という形で販売できます。
- ノウハウの電子コンテンツ販売:Clubhouse運用ノウハウをnoteで有料販売するなどしてみましょう。
Clubhouseのマネタイズはやや難易度が高い
正直なところ、Clubhouseでの収益化は機能制限などがあり、まだまだ難しいです。個人として副業で稼ぐなら、初期費用が安く誰でも始められるブログを強くおすすめしています。
ブログで稼ぐ方法や仕組みを理解して、2022年にブログを始めるきっかけにしてみてください。