オンラインで商品を販売している方で、WordPressで使える商品ページ作成や商品紹介プラグインを探していますか?ご存知の通り、WordPressにはオンラインストアの利便性を高めるためのプラグインが多くあります。
以下のようなページやサイトをWordPressで作りたい方にとって、商品ページ用プラグインは適しています。
- 自分で売りたい商品がある
- ある商品をより魅力的に紹介できるようにしたい
- アフィリエイト商品など購入してもらいやすくしたい
法人や個人に関わらず、多くのEコマース事業者やアフィリエイターにとって、商品を魅力的に見せたり、ユーザーが使いやすい商品ページを構成することはとても重要です。もしも最適な商品一覧ページを作れなかった場合、貴重な顧客の取りこぼしなどの機会損失に繋がる可能性があります。
本記事では、2023年に最もおすすめする5つの商品紹介(商品ページ構成)プラグインを徹底比較します。そして、それぞれのプラグインごとのメリットとデメリットを知って、自身の商品紹介ページに適切なプラグインを選択できるでしょう。
WordPressの商品紹介ページ用プラグインで重要なポイント
WordPressで拡張機能として利用できるプラグインの中で、商品紹介用やオンラインストア用のものは数多くあります。しかし、それらが全てあなたの商品ページで適切であるかは別の問題です。
基本的な考え方として、自身のショップで販売して紹介したい商品をどう魅力的に見せることができるのか、また運営する側としてEコマースページを管理しやすいか、という購入者の視点と販売者の視点のどちらも大切です。
例えば、物理的なモノや形の見える商品を扱う物販であるか、または電子書籍やオンライン動画のようなデジタル商品を扱うのか、などによって求める仕様は異なります。その他にも、プラグインを選ぶ際に以下の点が重要な要素となります。
- デザイン性や使いやすさ:ネットストアは通常のオフライン店舗と同じように、見栄えが大切だと考えてください。ECサイトや商品ページに訪れたユーザーにとって、あなたのWebサイトが最初の接点になるからです。
- オプション機能のカスタマイズ性:拡張できる追加機能をいくつか試す中でさらに必要な機能などが出てきた場合に、カスタマイズできる要素が多いプラグインを選びましょう。
- 決済やペイメント機能:支払いのための決済機能はEコマースサイトで最も重要な要素です。もしも決済完了までが複雑過ぎる場合、ユーザーはカートに入れた商品を諦めて離脱する原因になります。
- ECサイト用のアプリケーションとの連携:メールマーケティング、カスタマーリレーションツールとの互換性のあるプラグインを選べば、顧客との関係構築をより強化させることができます。
- ヘルプなどのサポートの充実度:プラグイン自体に不具合があったりした時や、使い方に関するガイドなどのリソースが豊富にある方が、後々運営で困った時の助けになります。
プラグイン以外では、数多くの商品数や扱うデータ量の多いECサイトに最適なWordPressサーバーを選ぶことも重要です。
おすすめは、本格的なオンラインストアを簡単に作れるEC-CUBEに対応している、ConoHa WING です。
この記事内で紹介するオンラインショップに特化したプラグインの他にも、WordPressを使っている人が入れるべきおすすめのプラグイン20選も参考にしてください。
WordPressでおすすめの商品ページ・商品紹介プラグイン5選
Eコマース用のWordPressサイトで必要な要素の多くを満たしているものは、以下のプラグインです。
- Welcart
- WooCommerce
- MemberPress
- Content Views
- Shopify
それぞれを見ていきましょう。
1. Welcart(ウェルカート)
Welcartプラグインは、日本初となるWordPressに特化した商品紹介ページ作成用のプラグインです。現在の国内シェアNo.1であるため、多くの日本のユーザーに支持されているのが特徴です。
2009年にサービスをリリースし、延べ総合ダウンロード数は30万以上、約27,000以上のサイトで使われています。運営会社も日本であるため、もちろん日本語で全てサポートされているのも安心です。
また、ECショップ制作や専用のホスティングサービス、Welcartに最適化されたテーマ開発など、プラグインだけでない多岐にわたるサービスを提供しています。
Welcartの長所
- 日本市場に特化:日本でトップシェアのWordPress用Eコマースプラグインであり、Welcartの日本公式サイトで導入から使い方まであらゆる情報を入手することができ安心です。
- テンプレートテーマ:Welcartを使ったWordPress用のデザインテーマや、ECサイトのサーバー保守運用などもサポートされています。
- 扱える商品の数:商品や商品イメージ、商品カテゴリーで扱える数が無制限であるため、膨大な商品数にも対応しています。
- 決済(支払い)機能:基本的なクレカ決済やオンライン収納代行、コンビニ決済、銀行振込、電子マネー決済、後払い決済の他に、Sony、Softbank、Paypalなど、最大16の支払いオプションに対応しています。
- 注文データ管理:注文後のデータとして、顧客情報や価格、購入日付などで一覧管理することが可能です。
Welcartの短所
日本ではメジャーな商品紹介ページ用プラグインではあるものの、世界的に見るとインストール数などの実績がまだまだ少ないです。機能面でも例えばLINEやAmazonとの連携など、より高度なカスタマイズが必要な場合、Welcart専用の追加のプラグイン購入が必要です。
2. WooCommerce
WooCommerceプラグインは、WordPressのECサイト用プラグインの中で最も世界的に有名なものです。今まで500万以上のユーザーからインストールされており、しっかりと定期的に更新されています。
WooCommerceが提供するオプションはEコマースで重要な機能の多くを満たしており、開発者用のコミュニティがあるためサポートも安心です。
さらにオープンソースプラットフォームであるため、作成した商品データや商品紹介ページは全て自分の所有物になります。
WooCommerceの長所
- カスタマイズ機能:数百もの拡張機能があるため、オンラインストアで必要となる複雑なオプションも簡単に追加することができます。
- テンプレートテーマ:WordPressで作ったECサイトのデザインを、自分のブランドや扱う商品に合わせて美しく変えるテンプレートテーマが揃っています。
- 扱える商品の種類:物販、デジタル商品、アフィリエイト商品など様々な種類の商品に対応しています。さらに商品の予約や会員登録、定期購読などのオプションも追加できます。
- 決済(支払い)機能:支払い管理の機能が充実しているため、クレジットカード、モバイル電子決済、銀行振込などあらゆる決済方法に対応しています。
- 配送や在庫管理機能:配送オプションの選択、送料や税金の自動計算、簡易的な在庫管理のツールなどがオールインワンでパッケージングされています。
WooCommerceの短所
選択できるオプション数が多く、カスタマイズできるアドオン機能が多いため、自分に最適な機能を設定することが難しいです。専門的な知識を持った人などの上級者向けのプラグインです。
3. MemberPress
MemberPressプラグインは、WordPressプラグインの中でも、メンバーシップ登録やオンラインサロン、オンライン教材、デジタルコンテンツ販売に特化したものです。
Webサイトやブログ上でオンライン商材を取り扱いたい人にとって、このプラグイン一つで全て揃う、まさに定期購入用のオールインワンプラグインとなります。
ユーザーのサブスクリプションやデジタル製品のダウンロード、安全なクレカ決済などもサポートしているため、自分のファンを作って会員用サイトもすぐに作成できます。
MemberPressの長所
- 定額課金の販売に特化:サブスクリプションが販売ベースになっている商品やデジタル製品に便利な機能が豊富に備わっています。
- オンラインコース提供:オンライン教材のコースを簡単にセットアップできるテンプレートがあります。
- 無料と有料コンテンツの切り分け:U-nextや漫画アプリなどのように、無料のエピソードとその後の有料コンテンツを区切って提供することができます。
- 多様なカスタマイズ機能:強力なダッシュボードツール、クイックセットアップ、レポート機能、電子メールを自動管理する機能など、CRM機能が豊富にあります。
- 追加の拡張機能:WooCommerceやMonster Insightsなどのサードパーティツールに連携することができるため、Eコマースにも柔軟に対応できます。
MemberPressの短所
支払いの決済機能がPayPalやStripe、China Payments Pluginなど、海外の決済システムにしか対応していないため、支払い方法が限られてしまうことです。
4. Content Views
Content Viewsプラグインは、WordPressをリストやグリッド型で表示することに特化した商品一覧プラグインです。
Content Viewsを使えば、商品をカード形式で一覧表示することができたり、自分で作成した作品のポートフォリオ一覧などにも活用したりできます。
商品だけでなく記事や投稿を一覧管理する用途でも利用できるため、ブログサイトやアフィリエイトサイト用のプラグイン利用としても便利です。
Content Viewsの長所
- グリッド・リスト表示機能:最も特徴的な機能が、コーディングスキル不要で商品を一覧表示することができることです。
- モバイルレスポンシブ:モバイル対応やSEOに最適化した表示も可能です。
- 商品のフィルタ機能:商品を商品ID、商品名、商品カテゴリごとにフィルタリングすることができます。
- 無制限のアイテム数:Webサイト内で表示できる商品数に制限はありません。
- EC系プラグインとの連携:WooCommerceなどのEコマースプラグインとの互換性もあるため、セール商品や新着商品、ベストセラー、おすすめ商品などの見せ方も簡単にカスタマイズできます。
Content Viewsの短所
商品のグリッド(カード・ブロック形式)表示などのほとんどの機能は無料で使うことができますが、WooCommerceなどのオンラインショプで必要な決済機能などはPro版の有償となります。ネットストア利用を元々の目的とする場合は、初めからWelcartやWooCommerceの利用を考えることをおすすめします。
関連記事:商品を一覧で表示することに特化したWordPress用プラグインのおすすめも記事で厳選紹介しています。
5. Shopify
Shopifyは、スタートアップ企業として近年注目されているEコマース用のプラットフォーマーです。プラグインとしての利用はまだできませんが、活用としてはほとんど同じような機能を利活用することが可能です。
Shopifyの長所
- 簡単なセットアップ:ECサイトの初心者が扱いやすい機能が多く、支払い決済や配送、在庫管理はもちろんのこと、ほとんどのオンラインショッピング機能を提供しています。
- 物販とデジタルに対応:扱える商品は、物理的なファッションや家電、小物といったものから、デジタルコンテンツダウンロードなどにも対応しています。
- SNSとの連携:FacebookやPinterestといったソーシャルメディアとの連携が簡単にできるため、ユーザーへの認知拡大にも有用です。
Shopifyの短所
月額課金のサブスクリプションモデルであるため、利用料金が有償であることです。しかし、最初の数日間は無料トライアルで利用することができ、また月の利用料に見合うだけの価値を提供しています。
まとめ:WordPressでベストな商品ページ・商品紹介プラグイン
日本語での利用やサポートが安心のローカルな環境利用を想定するのであれば、やはりWelcartが最もおすすめでしょう。
また、もしも最大限の機能活用や柔軟なカスタマイズなど、高度な利活用を考えているのであれば、世界的に使われているWooCommerceがベストでしょう。
さらに、直近急成長しているShopifyや、サブスクリプション機能と表示機能など特別なニーズに応えるのであれば、MemberPressとContent Viewsも素晴らしいプラグインです。
自分の必要な機能と予算感に合わせてプラグインを選定し、Eコマースの機能拡充を進めていきましょう。